SMAP独立騒動で白日の下に 芸能界の「暗部・恥部・力学」

公開日: 更新日:

■外からは見えないプロダクションとタレントの力関係

 江戸時代じゃあるまいし、芸能人に人権なしといわんばかりの仕打ちだが、前出の肥留間氏はこう分析する。

「日本の場合、プロダクションとタレントの力関係を考えるとプロダクションが圧倒的に強すぎるのです。かなりの大物でもギャラの取り分は五分五分、駆け出しの新人だとどんなに売れっ子でも9対1とか8対2。中には月5万円の給料制という事務所まであって、まるで“奴隷制”です。エンターテインメントが近代化しているアメリカではこんな事態は考えられません。個人主義の考えが徹底しているアメリカの場合、ちょうど大リーガーと似ていて、タレントは弁護士などと代理人契約を結び、その人物にマネジメントなどを任せている。あくまでタレントの方が優位になっていて、上部団体には米国映画俳優協会があり、タレントの権利を守るためならストも辞さない体制になっている。ここまで行かないと世界に通用する日本のタレントは育ちません」

 21日はフジテレビ湾岸スタジオで「SMAP×SMAP」の収録に臨んだ5人。普段より警備員を増やし、メンバーがトイレに行く際も警備員が同行するなど厳戒態勢だったという。チーフマネジャーが芸能界を追われた今、中居ら4人は完全に牙を抜かれ去勢されてしまったのだろうか。

【連載】どうなるSMAP「解散ノムコウ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ