SMAP騒動の遠因か チケット「郵便振込のみ」にマネ異論
■申し込みは「郵便振り込みのみ」のアナログ
というのも、ジャニーズのチケットはほぼ一般発売されることはなく、入会金1000円+年会費4000円の合計5000円を支払って、各グループごとのファンクラブ会員になってはじめて申し込むことができるシステム。しかも、このファンクラブはネット全盛時代にもかかわらず、カードのオンライン決済どころか銀行振り込みすら利用できず、全て郵便局の払込用紙に手書きで記入の上での振り込みとなるからだ。
「コンサートチケットの申し込みはファンクラブ入会で1口分の権利が発生するので、1人で複数口入会するのはファンの常識。入会の際も、チケット申し込みの際も、郵便振り込みのみだから毎回数百円の手数料が郵便局に入る仕組みになっています。郵便局にこだわるのはどんな地方の田舎にも必ずあるからだといわれていますが、グループごとに100万人を超えるファンクラブ会員の手数料収入だけで郵便局は億単位の収入を得ている。嵐が年賀状のイメージキャラに選ばれるのも納得です」(アイドル誌ライター)
ちなみに、主要グループの推定ファンクラブ会員数は、嵐が175万人、SMAPが105万人、KinKi Kidsが49万人、関ジャニ∞が42万人とも。年間売り上げ1000億円ともいわれるジャニーズ帝国の源泉がこのアナログ方式を貫き通す会員システムにある。
従来のやり方に口を出すIT化の進言などはメリー氏にとって“米びつ”に手を突っ込む泥棒も同じ。飯島氏はSMAP独立を企てなくても無傷ではいられなかったはずである。