現場の評判イマイチ SMAP草彅剛に求められる“座長”の自覚
視聴率が2ケタを超える作品が少ない今1月期の連続ドラマ。その中でダントツの視聴率17.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)を記録したのが、草彅剛(41)主演の「スペシャリスト」(テレビ朝日系)の初回放送だった。SMAPの解散騒動の真っただ中だったこともあり、第2話で12.5%に急降下した時には「“棚ボタ”的な高視聴率」と揶揄されたが、第3話では14.1%と持ち直し「今期ドラマベスト視聴率」を確実なものとした。
草彅は主演デビュー作「いいひと。」(97年)では平均視聴率20%超の高視聴率を叩き出し、最近でも、「任侠ヘルパー」(09年)で15.0%、「冬のサクラ」(11年)で14.0%、直近の主演ドラマ「銭の戦争」(15年1月期)でも全話平均13.4%を記録。視聴率俳優としての地歩を固めている。
「今回の高視聴率は、草彅のドラマだからという視聴者の信頼感もあったでしょうが、テレビ朝日サイドのPR努力も相当なものがあった。何しろ、放送直前の番組『科捜研の女』に草彅をドラマの役柄そのままでゲスト出演させるという豪腕PRまで行ったほど。長寿化してパワーダウン気味の『科捜研の女』や『相棒』に代わる新シリーズの主役に、数字が取れる草彅を考えている節がある」(テレビ誌ライター)