ショーンKも起用…三菱自の失墜を予期させた2本のCM騒動
■三菱自は社内の意識改革を迫られるタイミング
岡山商科大教授の長田貴仁氏(経営学)はこう言う。
「保守的な日系企業の多くは自社の広告にタレントを起用する場合、すでに認知度のある“安全パイ”の人物を起用する傾向が強い。しかし、時の人や有名人が複数のCMを掛け持ち出演していると消費者の印象には残らず、本末転倒になりがち。それは企業側も気付いているはずで、メリットは代理店がタレントの関連番組を持つテレビ局へ売り込みやすいことぐらい。ショーンKの起用はその典型でしょう。三菱自はあらゆる社内の意識改革を迫られるタイミングなのかもしれません」
もっとも、カルロス・ゴーン社長率いる日産自動車の傘下に入ると、いやが応でも変化を求められそうだけど。