都知事選を盛り立てた“石田純一騒動”とは何だったのか?
石田は誰からも「いい人」と評される。高知東生のように「いい人」を演じているのではない。今回の出馬も「いい人」ゆえに周囲に乗せられた感もある。折しも、石田は俳優、タレント業とも決して順調ではない状況下。いい話に乗りやすいが、俳優からタレントへの転身とはわけが違う。
東国原英夫(58)のように、政治家目指して早大に入り勉強していたなら出馬も納得できるが、単に政治に関心がある程度では難しい。ましてや都知事。「政治をバカにしている」と東国原が怒るのも当然。レギュラー出演する番組では「もう少し様子を見る」と今も石田の再出演に待ったをかけている。
「これをきっかけに今後は国政を目指すのでは」という説もあるが、本業が安定していれば、こんなことにはならなかっただろう。ともあれ、石田騒動もほどよい味付けとなり、今回の都知事選は歴史に残るものとなった。