三池作品に出演直訴 遠藤憲一を変えた人生初の“モザイク”

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 それ以来、余計な芝居をそぎ落とし、そっけない演技で感情や状況を表すことを心がけるようになりました。今でこそ、それが一般的ですが、30年以上も前でしょ? まだ「メリハリをつけろ」が主流だったころです。特に京都で撮る時代劇が最たるもので、形にこだわるあまり定型になりがち。それが嫌でね。

 古いタイプの監督からは「どこで覚えたか知らんけど、通用せんで」って。しょうがないからほんの少し妥協しながら、その場を切り抜けてましたね。

 17日に公開された映画「うさぎ追いし~山極勝三郎物語~」では主人公の不屈のがん研究者、山極博士を演じているのですが、どんなことがあってもへこたれないというのは共感します。僕自身、高校中退で役者の道に入って、役者だけで食べられるようになったのは29歳のころ。それまでは4畳半、風呂なし共同便所のアパートに住んで、もがいていましたからね。

 本作には日本映画らしい叙情的なシーンがたくさんあるし、僕自身、演じていて楽しかった。これまで学んだことが十分生かせられたと思っています。

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