下戸だった福本豊さんを酒好きにした阪急の3年連続日本一

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 飲めるようになったんは、やっぱり阪急の優勝がきっかけやね。当時の阪急は常勝チームで、ルーキーイヤーの69年、71年、72年がリーグ優勝。そして75年から77年まで3年連続日本一。そのたびに祝勝会があって、年が明ければ激励会。キャンプ地に行けば歓迎会。それやこれやで飲む機会が増えるもんやから、最初は乾杯ビールだけで終わっとったけど、だんだん強うなるわな。

 飲んどったのは洋酒やね。ウイスキーに始まり、次はブランデー。僕は肉が大好きやから、体が酸性にならんようにとワインも飲むようになった。おかげで、30歳くらいにワインなら1本は平気で空けとったね。そうしたら阪急の先輩でヘッドコーチ兼投手コーチやった梶本(隆夫)さんが「ビールだけにせえ」と。

 梶本さんは大のビール党ってこともあるんやけれど、「ビールは体調が悪いとようけ飲めん。健康のバロメーターになるんや」と言う。グラスに2、3杯で、「もういらん」って思う時は、調子が悪い。なるほどってことで、それっからは、もっぱらビールを飲むようにしたんですわ。


■金田さんに「焼酎がええで」と言われてからは水割りを

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