にっちもさっちもいかない「2つの米」問題…全部、トランプが悪いのか
世界中が「トランプ関税」で大騒ぎだ。すべての国に一律10%を課したほか、貿易赤字の多い国にはさらに上乗せ。日本、中国、韓国、台湾などに20%以上の追加関税を課した。
日本の産業界は大騒ぎ。特に自動車に対しては25%の追加関税を課しており、日本の基幹産業を揺るがす事態となっている。裾野が広い業種だけに、その影響は甚大なものとなりそうだ。
そういった動きを受けて、日本株は大暴落。ついこの間まで日経平均は4万円あったが、今週7日は一時3万1000円を割り込んでいる。
投資家たちは悲鳴を上げているのだ。
「このまま各国が報復へと動きだし、“貿易戦争”が激化すれば、世界経済はメタメタになる」
そう、危惧しているのである。
一方、日本の「令和の米騒動」は終わらない。備蓄米の放出を受けて、価格が下落するかと思いきや、値上がりする一方。農水省は「消えたコメはなかった」と言う始末であり、やっぱり構造的な問題を抱えているようだ。需要に対して供給が追いつかない。「経済学のイロハ」の典型例であると言えよう。