“どつき漫才”正司敏江さん 開花に名プロデューサーの尽力
夫婦どつき漫才の元祖「正司敏江・玲児」。玲児さんは7年前に亡くなったが、正司敏江さん(76)はピンで今も元気に舞台に立っている。コンビが大ブレークしたきっかけは?
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私、去年が芸歴55周年やったんです。敏江・玲児の前に、青森から出てきた津軽三味線姉妹と「ちゃっかり娘」という漫談トリオを組んだのがスタートやから。「ちゃっかり娘」の時に目をかけてくれて、藤田まことさん(故人)、白木みのるさんのコンビで大人気やったコメディー時代劇「てなもんや三度笠」(朝日放送)に小坊主役で出してくれはったのが担当プロデューサーで演出家の澤田(隆治)先生(83)。まだ私は10代やった。
澤田先生は、71年スタートで今も続いてる「新婚さんいらっしゃい!」(テレビ朝日系)を立ち上げ、80年代の漫才ブームを巻き起こした「花王名人劇場」(フジテレビ系)で知られる名プロデューサー。後に大手テレビ番組制作会社の社長さんも務められましたけど、「ちゃっかり娘」解散後に玲児さんとコンビを結成してからも、ことあるごとに担当してはる番組に出してもろうて、私らの名前を売ってくれた大恩人ですわ。