哀川翔“Vシネ帝王”への第一歩は長渕剛の強引な誘いだった

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 俳優、タレントとして活躍しながら芸能界屈指の昆虫博士でもある哀川翔さん(55)。主演したVシネマは111作を数え、誰もが認める“Vシネマの帝王”だ。

  ◇  ◇  ◇

「今度、ドラマやるんだけど出てくれないかな」

 日本武道館の楽屋でお会いした長渕剛さん(59)は挨拶もそこそこに、俺にこう言ったんだ。

 1988年6月17日。「LIVE’88 NEVER CHANGE」公演が終わった直後だったね。そりゃあ、ビックリしたさ。当時、パフォーマンスユニット「一世風靡セピア」に所属して5年目。同じ鹿児島県育ちってことで以前、鹿児島のイベンターが長渕さんを紹介してくれたことがあったり、「夜のヒットスタジオ」(フジテレビ系)とか音楽番組でご一緒したりはあったけど、面と向かって話をしたのは初めてだったからね。

 それに、歌って踊るのは何とでもなるけど、芝居の経験なんてゼロに等しかったから、即座に断ったんだ。「無理です」って。そしたら、「そう言わずにさ」って引いてくれないわけよ。さらに「芝居したことないし」って言ったら、「そのまんまでいいから」って結構、強引でね。結局、その勢いにのまれてOKしたら、すぐにTBSのプロデューサーに会わされて、トントントンと。それがその年の10月7日から11月25日までTBSで放送された「とんぼ」。

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