ASKAと清水富美加に違和感 一連の騒動は“本の宣伝”なのか
「引退・出家」騒動勃発当初は清水富美加にも同情的な声もあったが、事態は大きく変わった。
清水が事務所への不満と出家に至る経緯を本にして出版するという新手に出た。事務所が「不可解」と困惑するのも当然のこと。書籍の出版は緊急でも1カ月は時間を要す。あらかじめ出版の準備をしていたと思うのが自然。仮に、5月の契約更改時に退社。その後に出版なら、これほど話題になることはなかったはず。「先に出版ありきで事務所との対立軸を仕掛けたのでは」という疑惑も持たれている。
「類は友を呼ぶ」かのように、騒動の渦中にあったASKAの告白本の発売が清水とかち合った。ASKAも発売2日前に地元・福岡のテレビに出演。本の宣伝を兼ね新曲を披露して話題を集めた。
両者ともメディアを巧みに使った書籍宣伝のための「仕掛け」だろうが、昔から芸能界には「仕掛け」は普通にあった手法。柳葉敏郎、哀川翔らのいた「一世風靡セピア」は、あえて路上パフォーマンス集団として渋谷の繁華街で活動。大衆の口コミで広がった謎の集団をメディアが次々と取り上げ、文字通り一世を風靡する人気になった。路上で歌って踊り、大衆からメディアに載せる。これも一種の仕掛けである。