あなたも訴えられる 怪しい芸能ネタ“リンク掲載”の危険度

公開日: 更新日:

 ネット上の誹謗中傷問題にも詳しい弁護士の白井可菜子氏(法律事務所アルシエン)が言う。

「コピペだから問題ないと安易に考える人もいますが、コピペして転載した記事であっても、発信したのは自分です。基本的には自分で書いたものと同じとみなされ、もし名誉権侵害で訴えられたら、記事が真実であることなどを自分で立証しなければならない。最高裁の判例でも、コピペ元の記事の発信者が一般に信頼性が高いとされる発信者であったとしても、それだけでは責任を逃れられないと判示されています。コピペどころか、誹謗中傷する記事のリンクを張っただけで訴えられるケースも実際に多い。リンクを張ったことが、リンク先の記事を取り込んだことと同じと判断され、賠償が命じられた裁判例は、いくつもあります」

 名誉権侵害の違法性阻却、要するに、訴えられても勝つためには「真実性」「公共性」「公益目的」の3要件を全て満たす必要がある。

 たとえば芸能人や政治家らの“公人”が「違法薬物を使っている」という記事は公共性、公益目的は認められるが、それが真実であると立証できなければ“アウト”。その芸能人が「ゲイである」なんて記事は、たとえ真実であっても、あくまで私的な秘密。公益とは無関係だ。訴えられたら負ける可能性が高い。相手が一般人であっても、それは同じこと。

 ネット上の怪しげなネタは、コピペはむろん、リンクを張るのもやめた方がいい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方