空港で暴行事件から3年…俳優・隆大介が語った悔恨の日々

公開日: 更新日:

 黒澤明監督「影武者」(80年)の織田信長役が評価されて以来、実績を積み重ねてきたベテラン映画俳優。被害者以外にもどれほど多くの関係者に迷惑をかけたか、決して分からぬ立場ではない。

「親が死んでも舞台に立つのが俳優の宿命。製作スケジュールに穴をあけることは、役者として絶対にやってはいけない最悪の罪です。それを犯してしまったことは事件以降毎日頭から離れず、3年間苦悶し続けました。スコセッシ監督はじめ、オーディションに携わってくださったプロデューサー氏、すべての関係者に会って頭を下げたかった。もちろん、そんなもので許されることではありませんが、せめて手紙くらいはと、連絡先が分かる限りの仕事関係者にお詫び状を書きました」

 事件後、多忙だった生活は一変し、俳優の仕事も無くなったという。

「残ったのはVシネマの脇役が数本だけでした。そんな時、あろうことか台湾で迷惑をかけた助監督さんが、ある韓国映画に僕を推薦してくれたんです。また、十数年前に共演した若い俳優さんが事件後、所属事務所社長に僕のことを話してくれたそうで、それを機にいまの事務所(ケィ・サイド)にお世話になるご縁もいただけた。僕のように反社会的なことをしでかした人間が役者を続けていいのだろうか。実は今も答えは出ていません。それでも、一生涯かけて俳優という仕事を謙虚に考え続けるつもりですし、チャンスをいただけるのならば、社会人としてきちんと生きていくしかないんだと思っています」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」