春は狂犬病予防ワクチンの季節だが…集合注射の見逃せない問題とは?
ワンちゃんの飼い主さんにとって、春は狂犬病予防ワクチンを接種するシーズンです。狂犬病予防法で1年に1回の接種が義務づけられていて、全国の自治体管轄の保健所が管理しています。ご家庭には、それぞれの保健所からお知らせが届いているかもしれません。
その方法は2つで、集合注射とかかりつけの動物病院で行うケース。お知らせにあるのは、集合注射です。
集合注射は古くは公園などの公共の場所で決められた日時にワンちゃんを集めて順番に接種していきます。担当するのは保健所の獣医師か、その保健所に所属する獣医師会支部に加入する獣医師です。接種が終わると、その場で注射済票が飼い主さんに配布されます。
しかし、ワンちゃんが多く集まると、吠えたりケンカしたりして興奮状態になるのは注射時の状況としては好ましくありません。野外接種が衛生面でどうなのかという問題もあり、都市部を中心にこの接種方法は減っていて、担当の獣医師の動物病院で行われることが一般的です。お知らせに記載されているのは、集合注射会場としての動物病院リスト、連絡先、動物病院の営業時間になります。