お祭り騒ぎ メダリストをひな壇に座らせるTV局の無節操
■“1番人気”カー娘はテレビ局をハシゴ
今大会の“1番人気”はカーリング女子だった。銅を獲得したイギリス戦(先月24日)は瞬間最高視聴率42.3%(ビデオリサーチ調べ=関東地区)を記録。“数字を持っている”カー娘は各局争奪戦で、メダル獲得の翌朝に平昌で各局の生出演を終えると、帰国後の26、27日もテレビに出ずっぱり。27日放送の「バイキング」(フジテレビ系)はテレビ局をハシゴする移動中の様子を中継。車内での「もぐもぐタイム」も放送し、すっかりオモチャにしていた。
5日は、テレビ朝日が帰国直後の代表選手団24人をスタジオに呼び、3時間の特番を収録したバラエティー番組を放送していた。
「帰国後もバラエティー番組のひな壇に座らせるのはどうかと思います。アスリートはトークが得意なわけでも、オチのあるエピソードがあるわけでもない。今回は聞き手の質の低さも目立ちました。競技の専門家ではない人、特に芸人やタレントの的外れで愚にもつかない質問が見苦しかったですね」(前出の吉川氏)
テレビ局の多くはアスリートたちに敬意を払っていない。タレント同様、バラエティー番組でアホなことをやらせたりもするから、中には勘違いする選手も出てくる。テレビはそうやってアスリートをスポイルしているというのだ。