夏川結衣が明かす“山田組”のお作法「監督の前では無防備」

公開日: 更新日:

 史枝にとってアイロンがけは日常の家事。慣れた手つきでチャチャッとできるよう衣装部屋に通って特訓したんですが全然ダメで……。『ワイシャツをどこからかけるのか分かっているのかね?』という指摘に加え、新たにせりふを足され、頭が真っ白になることもありました」

 監督は演技指導が厳しいことでも有名だが、撮影にはフラットな状態で臨む。

「監督は細やかにそれぞれの芝居やせりふ回しをみて一緒に作っていってくださいます。だから、事前に自分の考えを突き詰めるより、振り幅をもって挑むほうが監督の演出をすうっと吸収できる。山田監督は私を『粗忽な人』とおっしゃいますが、監督の前では無防備なんです」

■敷かれたレール「降りたいと思ったことも」

 ユニチカ水着キャンペーンモデルを経て女優の道へ。20代の頃は「敷かれたレールに乗らされていた」と振り返る。

「振り落とされそうになってしがみついたこともあれば、自ら降りたいと思ったこともある。それでもここまで続けられたのは、この世界が魅力的で撮影現場が好きだから。ピンと張り詰めた空気感は何物にも替えがたいです。いい監督、いい作品、いいスタッフと出会えると自分の世界がふわっと広がる瞬間を感じられる。本当に出会う方々に恵まれていると思います」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」