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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

日大アメフト問題と対照的…特攻的犠牲主義と自己中心犯行

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 いつまでやってんだ、日大アメフトのタックル問題。テレビをつけるたびに、赤の上着が青い上着に突撃する画像。何回、見たら許してくれるんだろ、もう苦痛でしかない。絶対支配者だったあの監督もコーチも除名されたんだろ。朝のテレビに映った瞬間、チャンネルを変えて、退避している。1日を嫌な気分で過ごさないようにだ。アメリカの学生アメフト界なら、あんな事態は3日間もあれば調べて、会見して、すぐに除名か永久追放処分しておしまいとか。そらそうだろ。日本のスポーツ組織は大相撲もそうだが、誰もがハッキリ言わないし、だらだらだ。

 そもそも、スポーツは「遊び」と訳されるのがふさわしいという。明治の初め、西洋から届いた「スポーツ」という語はどうにも翻訳しようがなかったが、この極東の島国に仕事で赴任し、休日に魚釣りや鴨狩りに出た西欧人のその行為も、初期の英和辞典では「スポーツ」だったとか。古来からある八百万の神たちに奉納する「祭り」も実はそうだが、ハッキリ白黒がつかないままの社会矛盾から生じる言い争い、暴力沙汰、部族間戦争、国家紛争、そんな野蛮を回避するため、闘争本能や殺人衝動から心と肉体を解放させるため、人間たちは知恵を出し合い、どうすれば相手を殺してしまうことなく身体能力だけを競う「遊び」ができるか、その独自ルールを編み出して発達させた文化だったのだ。動物親子の噛みつき合い、じゃれ合いだって本能的にルールがあるだろし、それが群れや家族の絆を保っているのだ。

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