映画「OVER DRIVE」羽住監督 ラリーを描くのに講じた秘策

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 1日から公開となる映画「OVER DRIVE」(東出昌大主演、東宝配給)は、自動車競技「ラリー」の世界を舞台にしたエンターテインメントムービーだ。モータースポーツになじみがなくても「楽しんでもらえる自信作」と語る羽住英一郎監督(51)が講じた“秘策”とは――。

「“本物”にこだわりまくって作ったんです」

 邦画では珍しいモータースポーツの世界を描く作品だが、驚くのは劇中に登場する企業ロゴだ。セイコー、トヨタ、パイオニア、横浜ゴム……と、すべて実在するものばかりである。

「モータースポーツは“走る広告塔”といわれるだけあって、スポンサー企業の名前やロゴのウエートは大きいんです。そこが映画だからと架空だったり、ひと文字違うとかだと興ざめしてしまいますよね。とりわけマシンのボディーに入るのはナショナルブランドでないと説得力に乏しい。見る人の興味をそぐようなことはしたくなかったんです」

 使用するマシンは、南アの国内選手権を2連覇したトヨタ・ヤリスを輸入。国内レースで何度も年間チャンピオンになったドライバーやWRC(世界ラリー選手権)参戦経験のあるメカニックから指導を仰いだ。

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