事務所社長宅に下宿 高校と芸能界の“二足の草鞋”が始まる

公開日: 更新日:

 まずは大阪弁のなまりをとり標準語に直される日々。そうしながら、ドラマのオーディションを受けた。幸運にも、合格。日本テレビの「家族の晩餐」という連続ドラマのヒロインだった。山城新伍さん、倍賞美津子さん夫婦の娘役。原作者の阿久悠先生が「フレッシュさがいい」と強く推していただいたと聞いて、とても光栄だったけれど、同じくらいかそれ以上の不安が胸を突き上げた。

 上京して2カ月。演技なんて、小学生の学芸会しか経験がない。気弱なモグラの話で、モグラをけしかけるヒヨコの一匹、黄色いトレーナーで「ヒヨコ6」をやった2年のときと、4年のときのロシアの児童文学「森は生きている」くらいだ。

 出演者の顔合わせで、素人は自分だけだった。そして思った。せめて周りの皆さんの迷惑にならないよう、台詞だけはきちんと覚えていこうと。生田スタジオでの収録が始まると、役名の「愛子」をもじって「ラブ子」と呼んでもらい、かわいがってもらえた。お母さん役の倍賞さんには、本当にお母さんのように目をかけていただいた。

「ラブ子、セットに入って、ちょっとやりとりしておこうか」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  3. 3

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  4. 4

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  5. 5

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  1. 6

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  2. 7

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  3. 8

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  4. 9

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  5. 10

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  2. 2

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  3. 3

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  4. 4

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  5. 5

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  1. 6

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 7

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 8

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  4. 9

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由

  5. 10

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ