大坂なおみフィーバーのいま必見「ボルグ/マッケンロー」

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■自分一人での戦い

 テニスはひとたび試合が始まれば、コーチも観客席に追いやられ、選手に助言を与えることさえ禁止されるスポーツだ。今年の全米オープンでも、熱中症対策の休憩中にコーチと話をしていた選手に、対戦相手がクレームをつけたり、大坂に敗れたセリーナも審判からコーチの身ぶりが「コーチング」違反と警告されたことから試合を壊してしまった。選手はどんなピンチに陥っても自分一人ではね返さなくてはならないのが鉄則なのだ。

「この映画が突きつけてくるのは、伝説的な名選手2人が、まさにその孤独に、いかに苦しめられていたかということです。見ている側が先に心折れそうな緊張感あふれる決勝戦の展開、その結果とラストシーンは、だからこそ物凄い感動があります」(前田氏)

 暑さも一服し、スポーツの秋が到来。大坂の活躍に刺激されたテニスファンには必見の作品だ。

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