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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

年相応の体型が示す…“ジュリー”を捨てた沢田研二の美学

公開日: 更新日:

 沢田のファンは生き方も含めて応援し続けている。ドタキャンされた7000人のファンもほとんど騒ぐことがなかったのは、沢田への理解を示している。かつては大手プロに所属。アイドル「ジュリー」をつくり上げたが、独立後は紆余(うよ)曲折経て今の沢田が確立された。群れをつくらず一匹おおかみ。テレビに出ることもなく、ソロコンサートに徹している。その中身も過去の栄光にすがるのを嫌い“ジュリー”を捨てた。その象徴が現在のお腹の出た年相応の体形。ジュリーを続けるなら体形などビジュアル面も維持しなければならないが、沢田はしない。

「今の沢田で良かったらコンサートに来いという姿勢。ジュリー時代の数々のヒット曲も減らし、新曲を中心にじっくり聴かせる。会場でも“ジュリー”と黄色い声を上げることや出待ちを禁止している」(音楽関係者)

 ファンの大半はジュリー時代から応援するリピーター。かつての面影が消えヒット曲を歌うことがなくても7000人を集める。ソロでこれだけ集客力のある歌手はそういない。実績が沢田のおごりになったのか、2000人少なかったことがドタキャン理由という。予定の客が入らないと、値段を下げたり、関係者に無料で配るなどして空席を埋める歌手もいたが、沢田はそれを許さなかったのだろう。

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