3年ぶり再開場 新「南座」の“いけず”は高額チケット

公開日: 更新日:

 歌舞伎の発祥地で現存する日本最古の劇場。そんな歴史と由緒ある南座(京都市東山区)の再開場を記念して27日に行われたお練りは祇園の舞妓サンも登場し、それはもう華やかであった。

 正面玄関前から八坂神社までの400メートルの間、前代未聞の約3時間に及ぶ全車両交通規制が敷かれ、市川海老蔵(40)や尾上菊之助(41)、市川猿之助(42)、中村勘九郎(36)ら花形役者を中心とした69人のご一行が練り歩いてのお祭り騒ぎ。沿道に駆け付けた1万5000人の観客は写真撮影に大忙しだったが、京都府警450人の警護や誘導が功を奏したのか、大きなケガや事故は起こらなかった。

 16年2月、改正耐震改修促進法に引っかかり、休館を余儀なくされた南座。3年近くかけて耐震補強工事を行い生まれ変わったわけだが、特筆すべきは「伝統継承」の方針だ。お練りに先立って開かれた開場式では司会者が「ほとんど変わってない」と強調したように、建築様式はほぼ以前のまま。国の登録有形文化財に認定されていることもあるだろうが、エレベーターの新設やトイレの増設、観客席の新調など利便性を高めたほかは、見えない部分のバージョンアップに力を注いだというわけだ。歌舞伎関連の著書もある作家の中川右介氏は、「好感が持てる」とこう続ける。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方