当時の披露興行は飲み会を毎晩開くのが恒例 鹿児島人は…

公開日: 更新日:

 1987年、渋谷109で新作落語のネタ下ろしの会、「らくご倶楽部109」が始まる。メンバーは竹丸、三遊亭歌之介、春風亭勢朝、そして春風亭昇太である。

「毎月ネタ下ろしを演じたことで創作力が身に付きました。会の翌日に反省会を開いて、こうしたほうがもっと面白くなると、皆でネタを直し合ったのも勉強になりました。まあ、一番受けてたのは昇太ですけどね(笑い)。その頃作った『愛犬チャッピー』『力士の春』『ストレスの海』なんか今でもやってますよ。地方の落語会では必ず受けるそうです。あいつがいくらギャラをもらってるか教えましょうか」

 それは個人情報だから聞かなかった。

 竹丸が得意とする歴史ものの地噺、「田原坂」「五稜郭」などは、らくご倶楽部109でネタ下ろしした作品だ。

「昇太が『ストレスの海』でNHK新人演芸コンクールに出て、優秀賞を取りました。先を越された私は翌々年、『五稜郭』で出場し、最優秀賞を受賞しました。言っておきますが、優秀賞は2位で最優秀賞は1位ですからね。昇太にそう言ってやったら、彼も負けず嫌いですね。『でも、兄さんが取った賞はそれだけでしょ』って言い返されました。確かに昇太は国立演芸場主催の花形演芸大賞、芸術祭大賞などたくさん取ってます。だから私も言ってやりました。『おめでとうございます』って」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情