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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

上沼恵美子で騒ぐ連中の勉強不足…便乗TVもどうかしている

公開日: 更新日:

 これにネットメディアが即反応。放送中には、もう記事になっていた。その瞬発力は認めるが、番組を見てそのまま書くだけって、それでメディアと言えるのか。

 上沼恵美子を「西の女帝」と今さらながらはやし立てるのも笑止千万。そんなことは30年も前から言われてるっつーの。松本が言うように、上沼恵美子がどんだけすごい芸人か知らないのなら調べて記事にすべき。早くていいのは、校長先生の話と出前だけだ。こちらも勉強不足。

 で、そんなネットニュースを見て、やれネット騒然だの、炎上しただのと言って、それにのっかるテレビもどうかしている。などと思っていたら11日放送、NHKの「第18回 わが心の大阪メロディー」に上沼が出演。オープニングで海原千里・万里時代の大ヒット曲「大阪ラプソディー」を熱唱。この日のリクエストのナンバーワンの曲だとか。さらに中盤で、やしきたかじんとの思い出話を語り、彼の名曲「やっぱ好きやねん」を熱唱した。なぜか、このいい話はたいして話題にもならず。

 それだけでなく、注目はこの日の司会を務めた松坂慶子とのやりとりだった。お互いにファンだと言い合うのは社交辞令として、松坂から上沼に「私ね、夢があるんです。上沼さんの人生をドラマ化する時には、ぜひ私にやらせてください」と持ちかけた。大女優自ら逆オファー。NHKが放っておかないのでは。

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