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井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

“M─1舌禍騒動”当初は久保田&武智を支持する声も多かった

公開日: 更新日:

 12月2日に行われた「M―1グランプリ」の審査員の一人、上沼恵美子(63)に対し、SNSのライブ配信で暴言を吐いたお笑いコンビ「とろサーモン久保田かずのぶ(39)、同「スーパーマラドーナ」の武智正剛(40)が炎上した。

 同日夜に配信された放送では2人は酒に酔った状態であり、具体的な名指しはないものの上沼とわかってしまう言い方で、「もう辞めて」「右のオバハンにはみんなウンザリ」などと難詰。女性の審査員は一人だけ、かつ審査員席の右端に座っていたのは上沼だったので、誰に対するクレームなのかはM―1グランプリの放送を見ていたユーザーにすれば一目瞭然だった。

 また武智にいたっては、「『嫌いです』って言われたら更年期障害かって思いますよ」と、性差別発言と取られても仕方のないキツい物言いまでしてしまった。

 この「暴言事件」には前段があった。M―1グランプリの放送中、上沼は同じような自虐ネタを舞台にかけた2組に、真逆とも言える講評をしていたのだ。先に舞台に立ったコンビに対し「(自虐は)ウケないっていうのをこれだけのキャリアやったら知っとかないかん」と斬って捨てる一方、後に出たコンビにはファンだと前置きした上で、「(先のコンビと)違って突き抜けている」とベタ褒め。

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