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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

旅ものは昔から凸凹コンビの弥次喜多と決まっている

公開日: 更新日:

■「路線バス」の田中&羽田が失敗した理由

 太川陽介&蛭子能収コンビでおなじみだったテレビ東京系「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」が、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」となり、2代目コンビ、田中要次&羽田圭介に代わって間もなく2年が経とうとしている。

 2代目に代わってから熱心に見なくなったという人も多いに違いないが、私もそのうちのひとりだ。

 なぜ、見なくなったのかというと、2人のキャラがいまいち弱いというのが理由。

 そもそも田中は木村拓哉主演ドラマ「HERO」(フジテレビ系)での「あるよ」のマスター役で注目された役者。羽田もお笑い芸人・又吉直樹と同時に芥川賞を受賞し、「じゃない方」と注目された作家。旅番組のメインを張れるほどキャラが立っているわけではない。

 そんな2人を起用した局が悪いと言ってしまえば、それまでなのだが……。

■“初代”太川&蛭子は「鉄道」でも珍道中

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