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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

還暦公演は完売が続出 森昌子“引退発表”の絶妙タイミング

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 しかし、引退という言葉を聞いては、事務所の関係者も黙ってはいられない。“引退”を前面に打ち出しての興行をやらずにはいられないのが、この業界の常識なのだ。

 安室奈美恵の引退イヤーは驚くほどの売り上げで、安室の個人事務所だけで100億円を超える売り上げが入ったといわれる。嵐の活動休止を前にした経済効果も計り知れない。

 その規模には及ばなくとも、森昌子の引退興行で大金が動くというのは誰の頭にも浮かぶというものだ。すでに今年12月12日の福島県いわき市の公演分まで全国100カ所近くの還暦コンサート(昼夜2回公演がほとんど)を決めており、あとは発表のタイミングを計っていたのだろう。引退表明が大きな話題となれば、どの会場も満員御礼は確実だ。実際のところ、直近はもちろん、3カ月先の秋田・横手市民会館の公演ですらほぼ完売となっている。当然、大晦日のNHK紅白歌合戦の出場も高確率で見えてくる。

 13歳からといえば、普通の人より長く仕事をしたことになる。残りの人生は長く、まだまだ楽しむことができる。今が最も充実感でいっぱいな時期ではないか。我々も時間を自分のために使うべきかもしれない。

 また歌いたいという気持ちになったらどうするかという意見も耳にする。な~に大丈夫。しばらくしてその気になったら、チャリティーコンサートなどにゲスト出演すればいい。大義名分があれば誰も文句は言わない。

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