主人公は観客 映画「トータル・リコール」の世界が現実に
現在、映画館は全国に3561館。うちシネコンが3150館を占める。30年後、この映画館はどうなっているのか?
スマホ動画配信「ビデオマーケット」の高橋利樹社長の見解はこうだ。
「5G(第5世代移動通信システム)の通信速度は現行4Gの100倍とされ、ホログラムの立体映像が可能とされます。映画『トータル・リコール』のような火星旅行を仮想体験したりする技術はまだ先かと思いますが、その前にVR(バーチャルリアリティー)ゴーグルをかけて映画を見るスタイルが定着していくでしょう」
三百六十度に視界が広がるVR。それをつけて映画「ジュラシック・パーク」を見れば、首を曲げると、そこに恐竜が潜んでいる。
記憶を移植することで虚構と現実がゴチャ混ぜになる映画「トータル・リコール」は1990年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で公開。2012年にはコリン・ファレル主演でリメーク版も製作された。
お金で記憶が買える「リコール社」はまだできていないが、映画の中で描かれていた「自動運転」「生体認証」の技術はすでに誕生している。