東大出身者の入門が大きな話題 落語家に“学歴”は必要か?

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 この連載始まってからいろんな知り合いに声をかけていただくと、「実はこの人もゲンダイ読者!?」と発見がありますね。どうも、ゲンダイ購読歴27年の三遊亭鬼丸です。

 ところで我が落語協会にも東大出身の弟子が入門してきたそうです。芸術協会にはすでに昇太師匠の弟子にいるんですが。その昔(30年以上前)にも東大出身の入門志願が来て、その師匠が「東大出てまでやる仕事かよく考えなさい」と言ったところ、次の日に「よく考えましたらやらない方がいいと思いました」と言ってきて、「やっぱり東大出は頭が良いから一晩考えただけでこの仕事やらない方がいいのがわかるんだねぇ、それに比べて俺たちは頭が悪いからいまだに気がつかないで続けちゃってるよ」なんて逸話が残ってます。

 頭が良いか悪いかは別にして落語家にとって学歴が必要かどうかについて考えますと、あればあったで邪魔にはならないけど、なきゃないで困らないというのが結論でしょうか。邪魔にならないというのは、東大出てればそれだけで話題にはなりますし、学歴のある同窓生がいると、そいつらはそれなりに偉くなって、それなりの立場になったときにいいお仕事をくれる場合があるので。大学じゃなくても地元の名門高校を出ておくと、周りが勝手に偉くなってくれるので後々結構いいみたいですよ。ただし学歴がなくたって芸さえあればなんとかなるのもこの商売。まず落語家同士の学閥はあまり聞きませんね。個人商売なんで。あと、ろくに字が書けない師匠も昔は随分といたみたいですが、とはいえ名人ともなれば地頭は良いはずですから、話すとスゴく賢く見えたりしますよね。

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