テレ朝ヤラセ問題は氷山の一角…テレビ局“下請け残酷物語”
■むちゃぶりに応えられなければ「帰ってくるな」「辞めろ」の世界
テレ朝の「今回の問題は当社の番組に対する信用を著しく毀損する。仕込み、ヤラセと言われても否定できない」との弁明は、こうした現場の声を鑑みると、視聴者も違和感を抱いてしまうのではないか。
「どこまで仕込むとヤラセなのかも曖昧」と、この関係者は言うのだ。
ある芸能プロデューサーはこう言う。
「かねて、企画モノはネタ出しからトラブル処理まで下請けに丸投げし、むちゃぶりに応えられなければ、帰ってくるな、辞めてしまえというノリがある。スケジュールもタイトで、ヤラセでもしないと不可能な状況に追い込んでおきながら、最近はコンプライアンス徹底などと言ってくる。めちゃくちゃに走らせながら、同時にブレーキをかけているようなもの。それでいざ問題が発覚した途端、トカゲの尻尾切りで幕引きというのであれば、現場はふざけるなとなるでしょう」
どの業界も、不振になれば、しわ寄せが下へ下へと及んでいく。だがテレビがコンプラ順守を掲げるならば、こうした下請け残酷物語こそ、放置していいはずがない。