ワークマン人気に群がるTV各局の安直な発想とそっくり演出
日経トレンディが毎年恒例「ヒット商品ベスト30」を発表。今年の1位は「paypay」でも「タピオカ」でもなく「ワークマン」。創業40年。吉幾三のCMソングでおなじみの「ワークマン」は国内に850店舗あり、今年8月の売上高は前年比約60%増。職人向けの作業服店だが、昨年その機能性を生かした一般向け商品を扱う「ワークマンプラス」を展開し、これまで無縁だった女性客を取り込み、大人気だとか。
そんな「ワークマン」をテレビが放っておくわけもなく、複数の番組が取り上げた。1日の「坂上&指原のつぶれない店SP」(TBS系)で「超話題!作業服の『ワークマン』に今ナゼか女性が殺到中!?」として、商品を紹介していたと思ったら、翌2日の「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)でも「話題の作業服メーカーへ!」として藤田ニコルらが実店舗で商品チェック。さらに、その夜の「YOUは何しに日本へ?」(テレビ東京系)でも貨物船で西舞鶴に来た船乗りのロシア人が「日本でしか買えない商品を買いに来た」として、ワークマンへ。店内撮影はNGだったが、作業着と手袋とベルトで、しめて9838円を払ってロシア人は満足げに去った。
「テレ東は別として『売れ行きベスト5』を紹介するなど、見せ方もそっくり。『ヒット商品ベスト1』に選ばれたから取り上げようという発想が安直過ぎる」(テレビウオッチャー)
各局一周して2、3回りしそうだ。