追悼・梅宮辰夫さん 心残りは病と闘う夫人とアンナの再婚
2人は破局したが、これほど別れの理由が分かりやすいカップルはいない。喜怒哀楽のはっきりしている梅宮さんは「希代の悪」と言い放った言葉は心の底からの声だった。
破局から2年。自称実業家のA氏とアンナはデキ婚。長女・百々果(17)が誕生。初孫も誕生して梅宮家に春が来た充実した時間だったのも束の間、結婚生活はわずか1年8カ月で破綻を迎える。
取材メモをひもとく――。
きっかけは結婚後にアンナが知る夫の素性の数々だった。とりわけ、実業家はただの飲食店従業員だったことを知らされ、結婚後は無職だったA氏。アンナは離婚を決意したが、待ったをかけたのが辰夫さんだった。
「羽賀に続いてまた俺に恥をかかせるのか。Aの仕事のことは俺が面倒見るから離婚はダメだ」というのが理由だった。実際、辰夫さんは娘婿のために知人を頼り就職活動に奔走したこともあった。
一方、アンナは事務所幹部や親しい人に相談。「別れるなら子供が小さいうち」と離婚賛成派が多数。離婚の決意を固くしていた。夫婦仲の危機はやがてメディアに報道され、父親の元に取材が殺到。窮地に立たされた。最終的には辰夫さんも離婚を押すようになったと聞く。