「仁義なき戦い」で共演 文ちゃんは俺の恋のキューピッド

公開日: 更新日:

  ◇  ◇  ◇

 東映が誇る任侠映画のスターが高倉健さんなら、実録ヤクザ映画のスターが菅原文太さん。「文太さん」じゃあ、よそよそしいから「文ちゃん」と呼ばせてもらうな。

 文ちゃんとはもちろん「仁義なき戦い」で共演したけど、俺の「不良番長」シリーズにもゲスト出演で何度も出てもらった。数えたら、8作もある。ゲストというより立派なレギュラーだよな。

 実は、文ちゃんは俺にとって恋のキューピッドでもあるんだ。

 ちょうど「不良番長」の撮影中だったかな。銀座の有名なクラブに美人の外国人ホステスが入ったという話を耳にし、これは行かなくっちゃと思ったわけさ。ただし、相手は外国人だし、「さて、どうしようかな」と思ってたとき、撮影所で文ちゃんに会ったんだよ。

「今晩、予定ある?」

「別にないよ」

「じゃあ、俺に付き合ってくれない」

「分かった」

 こんな調子ですぐに話がまとまった。普通、文ちゃんと俺が銀座のクラブに行けば、ホステスはみんなキャーキャー騒ぐんだけど、お目当ての外国人ホステスは知らんぷりだった。俺たちが役者だってことも知らないんだから、当然と言えば当然なんだけどな。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド