槇原逮捕で論争「世界に一つだけの花」が放送禁止になる日

公開日: 更新日:

あくまで局や番組責任者の自主規制

 一方、SMAP解散後、今月、約5年ぶりとなるコンサートに登場した木村拓哉(47)は、SMAPのヒット曲である「夜空ノムコウ」や「らいおんハート」などは披露したが、同曲は“スルー”。

 発売中の「女性自身」によれば、「東京五輪で元SMAPのメンバーが揃って同曲を歌うプロジェクトが存在していた」ことを五輪関係者が証言している。しかしそれも、今回の槇原容疑者の逮捕で露と消えてしまい、木村も大いにショックを受けているという。音楽評論家の富澤一誠氏はこう話す。

「CD発売やライブの中止など、今後の活動を自粛するのはやむを得ないことと思いますが、過去の楽曲をすべて引き揚げてしまうのはやり過ぎだと思います」

 しかし今後、同曲は封印され、テレビ番組などでも実質的に“放送禁止”扱いになることを懸念する声も多い。

「現在は、かつて民放連(日本民間放送連盟)が自主規制を促す目的で指定していた、いわゆる“放送禁止歌”というのはありません。あくまで局や番組責任者の自主規制に委ねられています。しかしこうした事態が起こると、発売側は『批判されたくない』という考え方が働くため“執行猶予が明けるまでは自粛する”などの対応が見られます。教科書への掲載を継続するかどうかも、最終的には版元の判断に委ねられるでしょう」(富澤一誠氏)

 グループ解散、作者の逮捕という二重の不運に見舞われたこの歌は、平成の“幻の名曲”となってしまうのか――。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に