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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

売れるのは「運」と言い切るカズレーザーの人生の楽しみ方

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「ツラいのは舞台出てる3分間だけで、あとはずっと面白いんですよ。途中から舞台なけりゃいいのになって」(カズレーザー/TBS「人生最高レストラン」2月29日放送)

 ◇  ◇  ◇

 カズレーザー(35)といえば、いまや「理想の上司」ランキングでもイチローらを抑えて2位になるほどの人気者。しかし、ピン芸人としてデビューし、5年半近くはスベり続けていたという。けれど、この頃も楽しかったと彼は振り返る。なぜなら「芸人になるのが夢だった」からだ。現場に行けば周りにいるのは好きな芸人ばかり。その時の心境を語ったのが今週の言葉だ。

 事務所からは「このまま、ピンでスベり続けて死ぬか、コンビを組むか選べ」と半ばクビ宣告を受け、ちょうどコンビを解散し、引退しようとしていた安藤なつを誘って「メイプル超合金」を結成。2015年に漫才で「M―1グランプリ」決勝進出を果たし、ブレークした。その後は持ち前の知識を生かし、クイズ番組などでも大活躍している。

 お金がないならないでいいと考えるカズは、10代の頃から「労働」という言葉が大嫌いだった。だから芸人を選んだという。吉本や人力舎やナベプロは競争率が高そうだと避け、たどり着いたのがサンミュージックだった。事務所の重鎮であるブッチャーブラザーズのぶっちゃあに、最初に言われた言葉が忘れられないという。

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