可能性のドア解放 氷川きよしは自分の性分をさらけ出す
「自分は枠から飛び出して、自分っていうものを、自分の世界っていうものを表現してみたいなっていうのがあって」(氷川きよし/NHK「あさイチ」3月13日放送)
今年2月にデビュー20周年を迎えた氷川きよし(42)。昨今は真っ赤なエナメルのホットパンツでロックテイストのアニメソング「限界突破×サバイバー」を歌ったり、フェミニンなメークやファッションに身を包んだ姿を見せるインスタグラムなど、枠に収まらない自由な活動が目立っている。
人はどうしても「演歌歌手・氷川きよし」などとカテゴライズする。それはありがたい、と前置きしつつ語った言葉を今週は取り上げたい。「ホントに苦しかったので」と彼は続けた。
氷川きよしのCDデビューは2000年。当時の演歌界は女性歌手全盛で、若い男性の歌い手はほとんどいなかった。そんな中でのデビューとあって、名付け親をビートたけしとする演出で箔を付け、たけしと志村けんの番組「神出鬼没!タケシムケン」(テレビ朝日)に度々出演するなどして知名度を上げていった。