著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

どんな商いだろうと休ませるなら補償金の給付は同等が筋だ

公開日: 更新日:

 緊急事態宣言、どうしてもっと早いとこ出さなかったんだ。風俗店を休業させると補償金は出していいのかとか、顔を近づけてヒゲを剃る理髪店では感染がなかったから休業要請しないとか。では美容室の休業にはカネを出すのか、ご飯も食べられる「居酒屋」は飲食店じゃないし自粛休店だとか。アホ政治屋とバカ官僚どもが悩んでいたせいだ。どんな商いだろうと休ませるなら補償金は同等に出すのが筋だろうが。この国の役人どもは事が分かっていない。どんな類いの店だろうと、客を集めるなと要請したのなら、休業補償してやって当たり前だ。

「すべてに補償はできないのでありまして……」と、いつものアベ総理のもったいつけた言い方。税金の差別的な配り方を計算しているうちに感染は拡大し、宣言は後手になったのだ。ほんとに分かっていない。こんな時は迷わずすべての人々に補償だろうが。

 コロナ国債を発行し、日本銀行に買わせるだけ買わせて、しっかりお金を吐き出してバラまけばいいのだ。日銀が刷るカネはどうせ、万年筆で書くだけの数字金だ。国民が生きていくための命の金なら出して当然だ。財務省の大臣以下、バカ役人どもが3月期決算を終えるまで緊急宣言を待てと反発していたとか、クソな話しか聞こえてこないのが一番腹立たしい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」