テレ東に時代が追いついたか? 就活学生に1番人気の背景
■強みは日経グループであること
テレ東の強みは、日経グループであること。日本のあらゆる企業とつながり、「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」「未来世紀ジパング」などは、番組に出たい、取り上げられたいという企業の人気も高いそうだ。日テレの「ヒルナンデス!」に出ても、話題になるのは一瞬で、かつてお笑い芸人のAMEMIYAがネタにしていた、「東京ウォーカーに載りました」と同じくらいダサいとみる向きも。飲食店なんて「ヒルナンデス!」にこすられ、辟易しているところが少なくないのだ。
もっとも、かつての花形産業は人気が急落し、広告費でネットに抜かれて久しく、テレ東とて、例外じゃない。
たとえば「家、ついて行ってイイですか?」とか、デジカム1台で突撃取材する企画。これも最初は当たったが今は手詰まり感があって、他局の番組でもディレクターが1人でカメラを回しながらロケする企画は当たり前になってしまった。就活学生人気ナンバーワンとメディアがいい感じで書いてくれるのは、局員、スタッフにとって励みにはなる。だが、エッヘンと、かつてのフジテレビ局員のように肩で風切る勢いはない。テレ東の時代到来というよりは、テレビ業界全体が貧乏くさくなってテレ東流がスタンダードになったともいえよう。