ライブ配信が盛況で「強制的に後から金を取れないかなと」

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 落語をユーチューブでライブ配信した一之輔の試みは、連夜1万人以上が見た。後日見られるアーカイブの数が20万を超す回もあったという。

「強制的に後から金を取れないかなと思いました(笑い)。視聴者の中には、『払わせて下さい』と書き込む方もいて、それで、投げ銭システムを採ったんです。ウェブ上から振り込めるようにしたら、1日の木戸銭が2000円として、10日分2万円出してくださった方がいました。200円という方もいます。その幅が、いかにも落語ファンらしくていいですよね。なんと、うん十万円いった日もありましたね。もちろん全額入るわけじゃなくて、ユーチューブや何やらと分けるんですが」

 配信中、鈴本演芸場が、「よかったら、うちも使って下さい」と申し出てくれ、4月30日の千秋楽だけ鈴本の高座で演じた。

「ありがたいですよ。やっぱり寄席は声の響きがいいんです。高座の寸法とかもね。とにかく10日間やってよかったので、翌月も浅草演芸ホールでトリを取る予定が流れたから、またやろうと、5月21日から再び始めました。今度は僕だけじゃなくて、色物の芸人さんに出てもらいました。ヒザ代わり(トリの前の色物)からトリにつなぐ寄席独特の流れ、空気感が欲しかったんです」

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