ジャニーズの女帝メリー喜多川氏の剛腕 忖度生んだ天の声

公開日: 更新日:

(ジャーナリスト・二田一比古)

 近藤真彦不倫報道で改めて露呈したのがジャニーズ事務所に対するテレビ・スポーツ紙の忖度だった。松本人志も自身の番組で「(他のタレントと)平等に扱うべき」と苦言。ジャニーズに忖度する姿勢を暗に非難した。

「事務所が正式な見解を出すまでは触れてはならない」といわれる暗黙のルールをメディア内に構築してきたのがメリー喜多川氏(現名誉会長・94=写真)である。故ジャニー喜多川社長の実姉で副社長として手腕を振るってきたメリー氏はマネジメントだけでなく、メディア戦略まで担ってきた。

 メリー氏と直接対峙したのはフォーリーブスのメンバーの女性問題をテレビ局の裏口で直撃した時だった。タレントの前に立ちはだかり「失礼ね」と一喝された。この女性こそが後に「女帝」と呼ばれたメリー氏だった。

 事務所・スタッフの拡大とともにメリー氏は現場を離れ、事務所内から広報を通じて発信するだけになり二度と会うことはなかったが、「大本営発表」と呼ばれた天の声はよく聞かされた。大半の取材に対して「メリーさんはこう言っています」と伝えてくるだけ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ