韓流Web漫画文化が「梨泰院クラス」「神と共に」を生んだ

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「パラサイト 半地下の家族」(19年)がカンヌ映画祭の最高賞パルムドール、そして米アカデミー作品賞を取ったことで、韓国は一躍アジア映画界の盟主に躍り出た。

 だが日本では、韓国映画の存在感は薄かった。日本での興収ランキングは05年の「私の頭の中の消しゴム」が長らく歴代1位(30億円)で、今回「パラサイト」(47.4億円)がトップを奪うまでなんと15年間、ベストテンの変動すらなかった。

 日本で一般に韓国映画が認知されたのは「シュリ」(99年)からで、「JSA」(00年 当時歴代2位)を経て「冬のソナタ」が社会現象的人気となったのが03~04年。いわゆる「韓流」ブームで、新1位の「パラサイト」以外はすべてこの時期までの作品で占められている。逆に言えば、この時期以外の韓国映画は鳴かず飛ばず。女性には一定の支持層を築いたものの、それ以上の広がりはなかった。

 この背景には、当時の韓国映画は産業としてまだ若く、日米と比べて作品の層が薄かったことがある。なにしろ「新感染 ファイナル・エクスプレス」(16年)まで、韓国にはゾンビ映画すらなかったのだ。

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