森喜朗騒動であたらめて議論に TV番組から消えるフレーズ

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 森放言の本質は、日本社会に根深くある女性を見下す差別意識だが、テレビ各局でもこれをキッカケに「あるフレーズ」があらためて議論されている。「女性にうれしい」や「女性にやさしい」などだ。情報番組のリポーターは、カレー専門店で「辛さ控えめで女性にうれしい」とか、家電ショップで「操作が簡単で女性にやさしい」などと当たり前のようにしゃべっているが、これは「女性は劣っている」「幼稚」という意識の裏返しではないのか。

 パリに長く住んでいた脚本家はこう話す。

「欧米のメディアだったら一発でアウトですよ。もともと男女で違いがないことを、根拠もなく、女性はこういうものと決めつけるのは、基本的にNGです。たとえば、女性は甘いものが好き、料理が得意というような言い方も違和感を持たれます」

 日本のワイドショーでは、女性コメンテーターほど「女性におすすめですね」「女性は××が苦手だから」というようなことを言いがちだ。先般も、「ごみが出ないレトルト食品」という話題で、「女性にやさしいんですね」とコメントしているのを聞いてのけぞった。家事の面倒が減ると言いたいらしいのだが、ごみ出しは別に女性だけがやるわけではないし、そもそもここは「地球にやさしい」じゃないの? 通販番組では、女性に「やさしい」「うれしい」「喜ぶ」は決まり文句となっている。

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