「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は“鬼滅超え”なるか

公開日: 更新日:

 90年代にカルト的な社会現象を巻き起こしたテレビアニメシリーズの、新劇場版4部作の完結編「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が8日に公開され、爆発的なスタートを切った。

 初日だけで興収は8億円を突破。公開から7日間の累計では興収33億円を超える大ヒットとなっている。これは興収53億円を叩き出した前作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(2012年)の初動7日間と比べると145%というロケットスタートとなった。ヒットの背景を映画批評家の前田有一氏が解説する。

「平日公開の作品としては歴代2位だそうですが、1位の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は金曜日が初日。エヴァは月曜スタートでこの数字ですから前代未聞です。早速SNS上では内容解釈の話題で持ち切りですが、エヴァ世代は40代以上なので、会社員でまだ見ていない人たちも多く、ネタバレを恐れてやきもきしています。この週末はそんな人々が殺到し、凄まじい数字が出るでしょう。90年代は深夜ラジオや雑誌メディアとファンが一緒になって、作中の難解な伏線をのんびり深掘りして盛り上がりましたが、今はネットがある。拡散・爆発力はケタ違いです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド