海老蔵「2度目の信長」どう演じる 子供2人と初の映像共演

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 やがて、織田軍本陣に家老衆が軍勢とともに到着したが、その数はわずか2000ほど。今川軍との差は圧倒的だ。果たして信長は、どんな戦略で2万5000の大軍に立ち向かうのか。その戦いぶりについては、桶狭間という窪地で土砂降りの雨中に奇襲をかけ、逃げ惑う義元を討ち取ったという説や、「おけはざま山」という丘陵で雨上がりに正面から攻撃したなど諸説ある。

 海老蔵が襲名する歌舞伎界の最高名跡・市川團十郎白猿の屋号である成田屋が演じ続けてきた「若き日の信長」は、作家・大佛次郎が1952年、十一世市川團十郎のために書き下ろした歌舞伎脚本だ。

 そんな具合に信長と縁の深い海老蔵が、信長を演じるのは2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」以来2度目となる今作品で、どんな信長像を創造するのか。一方、2007年のNHK大河ドラマ「風林火山」など数々のドラマや映画を手がけた脚本家・大森寿美男(53)が、どんな桶狭間の戦いを展開するのか……と興味は尽きない。

 また、このドラマのもうひとつの見どころは、信長の少年期・吉法師役を海老蔵の長男の堀越勸玄(8)が、濃姫の少女期・帰蝶役を長女の市川ぼたん(9)が演じること。2人にとって今回が初めての映像作品なら、親子3人が同じ映像作品で共演するのも初めて。海老蔵は、セリフ読み会わせのリハーサルでぼたんにアドバイスし、撮影後に「ちょっとアドバイスしたら、すごくよくなった」と笑顔を見せたという。また、勸玄の撮影シーンでは「モニターを通すと、ぐっとよくなる」と満足げにうなずく姿も。3年以上にわたる乳がんとの闘いの末に2017年6月に死亡した母親・小林麻央さん(享年34)も、天国から微笑ましく見ていることだろう。

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