アメリカの軍事力だけで世界が保たれてるのかと思うと恐ろしい
東西の冷戦が終わって30年。今度は「民主主義」と「専制主義」の2つの体制のどっちがまともに機能するか、新しい冷戦対立が始まっている。専制主義は国の権威の下で言うことを聞けという「独裁主義」だ。プーチンロシアも習中国も逆らう国や人間を弾圧してしまう危ない体制だ。でも、バイデンじいさんもさすがに「独裁者」とは言わなかった。十分に独裁者だが。「アメリカは自由と人権に基づいて建国されたんだ」とじいさんも自分に言い聞かすように理念だけ強気で唱えていたが、国内は分断社会のまま。黒人やアジア人差別は止まらないし、トチ狂ったヤツの銃乱射も日課のように起こりまくってる。銃乱射を止めたいのなら、国民全員から銃を取り上げて誰にも売らなければいいのに、それを命じた大統領はいない。どこも血の気の多い国だらけだが、英国の有名小説家D・H・ロレンスは「アメリカの魂は孤独で禁欲的で人殺しだ」と書いた。言い得て妙だが。だからか、民主主義の旗の下、自由資本主義経済を押し通すため、世界196カ国のうち150カ国に米軍基地がおかれてる。アメリカの軍事力だけで世界が保たれてるのかと思うと、それも恐ろしい。
そんな大国に降伏し、うわべの民主主義と金儲けだけを教えられたのが日本だ。以来、ずっとアメリカに飼われて追従してきた。みかじめ料もどっさり払ってきた。それで辺野古反対などとほざくとすぐに首相は首が飛んだ。敗戦の闇から今がある。「戦後ゼロ年 東京ブラックホール」(貴志謙介著/NHK出版)という本もそこを暴いて、その辺の小説より痛快だ。飲み会より、読書の方がためになる。このつづきは来週に。
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