中村吉右衛門 一時心肺停止も千両役者に引退の二文字なし
このほど食事中に倒れ、一時心肺停止に陥ったとも報じられた歌舞伎俳優で、人間国宝の中村吉右衛門(76)。最悪の事態は免れ、現在は小康状態だというが、それでも予断を許さない状況が続いているという。
「無理に無理を重ねていたのでは」と、関係者からこんな声が上がる。
「ことし1月に歌舞伎座公演を8日間休演したときから、体調の悪さは観客にも分かってしまうほどでした。重たい衣装をつけての舞台は体力的にも大変で、引退しないまでも、療養が必要な状況にあった。それにもかかわらず、『三月大歌舞伎』への出演を強行したりしていた。さすがの役者魂とも言えますが、今回はかなり厳しい状況に陥り、やはりムチャし過ぎだったのだと思います」
ここ数年、吉右衛門は体調不良による休演が相次いでいて、2013年に味覚障害を発症した際は一時食事も取れず、体重が10キロ減ったことも。足腰も弱まり、体調を心配する声が各方面から上がり、「引退」の二文字も囁かれていたそうだ。それでもスケジュールを組んで、休ませなかった松竹への批判の声も上がっている。