玉木宏だからハマッた?「桜の塔」2ケタ視聴率キープの謎

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 ネット上に〈どこかコミカル〉なんて視聴者のレビューもある。玉木宏(41)主演の連ドラ「桜の塔」(テレビ朝日系、木曜夜9時)の話だ。

 玉木が演じるのは、幼少期の“ある出来事”が火種となり、権力を手に入れることを渇望するようになった警視庁の理事官・上條漣。派閥のトップが警視総監になることが出世の近道と考え、どんなに汚い仕事もためらうことなく遂行し、野望の階段を駆け上がっていく……という本来はシリアスなはずの警察ドラマだ。

「庶民家庭で育った野心家のエリートがトップを目指すという設定は、不朽の名作『白い巨塔』に通じるものがあります。『白い巨塔』の主人公・財前五郎には里見脩二がいるように、『桜の塔』の上條にも出世には興味がなくて正義感が強い刑事で幼なじみの水樹爽(広末涼子)が脇に控えているところも似ています。が、『白い巨塔』と決定的に違うのは、『桜の塔』はところどころリアリティーに欠けるというか、〈警察でそれはないよ〉などと荒唐無稽に感じてしまう部分があるところでしょう」(テレビ誌ライター)

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