伊藤沙莉は指名率No.1“名バイプレーヤー女優”…快進撃なぜ

公開日: 更新日:

 伊藤沙莉(27)の活躍が目覚ましい。東京ガス、スタジオマリオ、マクドナルドメルカリ、サントリーなど現在テレビCMは7社、テレビをつければ必ず伊藤が目に入るほど。女優としての活躍も顕著で、9歳でドラマデビューし、14年に「GTO」(フジテレビ系)、17年にNHKの連ドラ「ひよっこ」、19年にはNetflix「全裸監督」などにも出演。

 20年にはギャラクシー賞「テレビ部門個人賞」、今年はブルーリボン賞「助演女優賞」を受賞。今期は特徴あるハスキーボイスでドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジテレビ系)のナレーションに抜擢。業界では「今一番起用したい“名バイプレーヤー女優”です」(テレビ制作会社)という人気ぶりだ。

「次世代の吉田羊、水野美紀」

 CMで“ちょっと不器用で頑張り屋”キャラが多いのは、実生活ではしっかり者の妹という背景がある。実兄でお笑い芸人・オズワルドの伊藤俊介(31)は沙莉の家に転がり込み、家賃は沙莉がほぼ払っており“ヒモお兄ちゃん”でお笑いのネタになっている。同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏は「あざとさの対極にいる女優」としてこう続ける。

「女子大の学生たちに聞くと『頼れる姉御のイメージ』『今脚光を浴びているのは遅いくらい』と人気です。彼女のひたむきさは特に同性に響くものがあり、嫌われる要素がない。あざとさの対極にいるのが魅力では。圧倒的な存在感を放ち、トークのテンポの良さにはお兄さんと共通するDNAも感じられ、オールマイティーでかつ、透明感を失わない稀有な存在。気がついたらブレークしている、というのも実力の表れだと思います。この先、吉田羊さんや水野美紀さんのようにアラフォーで輝きを増す女優になるのでは」

「兄がお世話になってます」が口癖という伊藤。“ヒモお兄ちゃん”も昨年のM-1グランプリで5位に入賞。今年は兄妹で主役級にブレークしそうだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  4. 4

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  5. 5

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  1. 6

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  2. 7

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  3. 8

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  4. 9

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  5. 10

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が