波瑠「ナイト・ドクター」フジ月9の“先制パンチ”は吉か?
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「1週開けて、7月スタートのほうがしっくりくるのは、視聴者も長年それが染みついちゃっているからでしょう。でも、間を置かずに続けて新作を放送するのはいいと思いますよ。自信の表れとも受け取れます」と、こう続ける。
「世帯視聴率と作品の評価は別物とはいえ、一時期の低迷で存続も危ないと噂された月9が、路線変更によって安定して2ケタを確保できるようになった。前々作の『朝顔』、直近作の『イチケイのカラス』と全話2ケタが続いたのは、月9を見るのが習慣になった層がいることの証でしょう。病院が舞台のドラマは、警察ものや法曹界ものと並んで、世帯視聴率に影響する層に支持されやすいジャンル。しかもフジテレビの医療ドラマは『救命病棟24時』『チーム・バチスタ』『コード・ブルー』など実績も十分あるから、期待してしまいますよね」
ある意味、手堅い手法で復活したフジ月9。視聴率争いで目の上のたんこぶはTBS日9だろうが、その日曜劇場が好調「ドラゴン桜」の後に持ってくるのは「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(7月4日スタート)だ。フジ月9とTBS日9が同時期に同じジャンルで激突するのは、作品とは別な意味で興味深い。