小室圭さんバッシングがはらむ大問題 国民に溶け込んだ皇室の“危うさ”を突いている
皇族がアイドル(スター)化していくきっかけは、美智子妃(現・上皇后)の誕生からだ。この時期、大人気の美智子妃を狙って多くの週刊誌が創刊された。無視した週刊誌もあったようだが、途端に売れなくなったという。それだけ美智子妃は大スターだった。「世の中にはスターはたくさんいるが、美智子さんは皇室という舞台に立つ永遠の大スターなんだ」と言った編集者もいたように、「ミッチー」と呼ばれた妃殿下は、まさしくこの時代を象徴する大スターだった。
宮内庁もそれを承知していたから、皇太子ご夫妻が地方に行かれると、取材するカメラマンのために、絵になるような場所でご一家を撮影する時間を必ず設けたという。
その後、秋篠宮さまと結婚された紀子さまも、そして徳仁皇太子(現天皇)と結婚された雅子さまも、メディアは盛んに取り上げたが、結婚相手がヒエラルキーの上位から裾野に降りていくにしたがってスターからアイドルになっていく。裏を返せば、それまで雲の上だった皇室がより身近になったからでもある。
しかし、いずれ天皇皇后になる当時の皇太子ご夫妻にとって、これは必要なことだったのかもしれない。